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第16話「魔王エレージア」

Penulis: 白浪まだら
last update Tanggal publikasi: 2025-11-13 17:59:01
 灰色の雲が垂れ込める空の下、五人は荒涼とした大地を進み、魔王城の影が徐々にその姿を現し始めた。

 その城壁は高く、巨大な門は閉ざされているものの、その威圧感は圧倒的だった。

「……魔王城だな」

 セリュオスがこれまでの旅路を思い出しながら呟つぶやいた。

 短いようで長い旅だった。

 村を出てから広大な森を抜け、高い山を越え、街道をひたすら歩き、荒野を抜けて、深い谷を越えて、ここまで来た。

 この仲間たちと出会わなければ、ここまで辿たどり着けなかったかもしれない。

 ダルクは斧を肩にかけ、城壁を睨にらんでいる。

「まあ何つーか、思ったより静かだな。明らかに見張りも少ないし……いや、これってまさか何か意図があるんじゃねえか?」

 フィオラは一切警戒を解かず、矢筒に手をかけている。

「魔王は何を考えているの? 見張りを減らしていいことなんて何もないのに……」

「おみゃあらはちゃんと下がってろにゃ」

 いつの間にか罠を探知する逞たくましくなっていたミュリナは、しなやかに身を屈めながら先頭を歩き、通路に罠がないか確認しながら言った。

 ア
白浪まだら

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